北海道 千歳市 新富3丁目 歯科医院 | 佑愛歯科医院 |千歳市 新富 の患者様へ

TEL:0123-24-4181
メール相談
メール予約
労災指定歯科医院

歯周病・歯槽膿漏

当院の歯周病治療は虫歯と同じく、患者様の将来の健康を考えた歯を抜かないことを最優先した治療です。
歯周病を予防する最良の方法は口腔ケア、つまり“お口の健康管理”です。
当院では患者様が“お口の健康管理”のために通える歯科医院を目指しております。

ドクター内海より患者様へ

歯周病とは?

永久歯の抜歯原因

歯周病は最終的に歯を失うことになる恐ろしい病気です。
ご自身の歯で噛む食事、味覚を楽しむ食事ができる喜びは歯を失って始めてわかるものです。
食事を楽しむことは、健康長寿つまり自立した老後を送る上でも大切な要素と言われています。

当院では患者様の将来を第一に考えた歯周治療に取り組んでおり、歯周基本治療から歯周外科治療まで、患者様に合った歯周病治療をご提案しております。

  • トップへ戻る
  • トップへ戻る

歯周病は生活習慣病

歯周病発症の原因

歯周病の直接の原因は細菌ですが、様々な要因も関係して起こります。
例えば、疲労が蓄積すると自律神経のバランスが崩れ、免疫機能が低下して体調を崩すことがあります。体調が悪いと病気を受け入れやすくなり、歯肉の腫れや口内炎、風邪をひいたりします。

歯周病も同様で、生活の乱れや過度なストレスなどによる免疫機能の低下が影響します。
体調を崩した時に歯肉が腫れる方がいますが、体調の良い時は免疫機能が働いているため、歯周病の症状が抑制されているに過ぎないのです。

健康のためには食生活・睡眠・ストレス・禁煙など日頃の生活習慣に気遣うことが大切です。
これは歯周病だけでなく多くの病気の予防においても言えることです。

歯周病と全身疾患の関係

口腔内の微生物は気道や歯肉の毛細血管を通して体内に侵入し、様々な病気の要因や原因になることが問題視されています。
健康な口腔環境を維持することは、これらの病気を予防することにも繋がります。

歯周病と全身疾患の関係

歯周病が影響する恐れのある病気やトラブル
糖尿病 血液中の血糖値が異常に高まる糖尿病は様々な合併症をひき起こす危険性を持ちます。歯周病と糖尿病は互いの治療効果を妨げ合う関係でもあるため同時治療が望ましく、医科歯科の連携も大切です。
誤嚥性肺炎 唾液や飲食物とともに微生物が肺に入る(誤嚥)ことによって起こる肺炎です。高齢の方に多い病気で充分な注意が必要です。
細菌性心内膜炎
(感染性心内膜炎)
毛細血管より進入した微生物が、心臓の弁や内膜、心臓の筋肉に感染して起こる病気です。
虚血性心疾患
(心筋梗塞・狭心症)
血液中に進入した微生物が原因となって、心臓の冠状動脈が損傷し、血栓が形成されることがあります。
この血栓によって血流が滞ると心筋梗塞や狭心症の危険性が出てきます。
内臓疾患 血管より進入した微生物が腎臓や肝臓に感染して起こる疾患です。
糖尿病との合併症も懸念されます。
早産や低体重児出産 歯周病の時に起こる免疫反応が早産を誘発することがあります。
妊産婦の口腔ケアや歯周病予防は極低出生体重児の出生率を下げるとの報告もあります。
  • トップへ戻る
  • トップへ戻る

歯周病の症状と分類

歯周病は症状によって歯肉炎と歯周炎に分類されます。
歯周炎は歯肉炎の症状がさらに悪化したもので、以前は歯槽膿漏とも呼ばれていました。

歯肉炎と歯周炎
歯肉炎 歯の周囲の歯肉溝に歯垢や歯石が付着して炎症が起こり、歯周ポケットが形成された状態です。歯の周囲の歯肉が赤くなり出血することもありますが、自覚症状はほとんどありません。
適切な歯磨きと歯科医院での定期的なメインテナンス(SPT)が必要です。
歯周炎
(歯槽膿漏)
歯肉炎は歯肉に限局された疾患ですが、歯周炎には歯を支える歯根膜や歯槽骨が破壊される症状が加わります。 歯肉からの出血や膿、歯の動揺(グラグラ)も大きくなります。
歯を守るためには本格的な歯周治療が必要です。
歯周病の進行

歯周病の進行

  • トップへ戻る
  • トップへ戻る

歯周基本治療−歯周病初期治療(イニシャルプレパレーション)

バイオフィルム

歯周基本治療は症状の程度に関係なく治療開始時に実施する基本的な治療です。
歯肉炎や軽度の歯周炎の場合は炎症を抑えたり進行を止める治療として、症状の進行した重度の歯周病の場合は症状の緩和や応急処置を目的としておこないます。

TBI(歯磨きの説明)

歯科医院で口腔内をどんなに衛生的にしても、ご自宅でのケアが疎かでは歯周治療の効果は望めません。
TBIでは実際に患者様に歯磨きをしていただき、磨き残しなどを調べます。その後、適切な歯磨き方法や歯磨きの欠点を説明します。

スケーリング(歯石除去)

歯石はプラーク(歯垢)が石灰化したものです。歯に強固に付着しているため、歯磨きでは落とすことができません。
スケーリングは専用の器具や機器を用いて歯石をきれいに除去する治療です。
歯周病の治療としてだけではなく、健康な状態を維持するためにも定期検診時におこなうことが大切です。

ルートプレーニング(歯根面クリーニング)

スケーリングの後、歯根表面に付着した歯周病菌に侵されたセメント質や象牙質を除去しきれいにする治療です。
同時に、バイオフィルムの再付着を防ぐために歯根面を滑らか(滑沢)な状態にします。

ルートプレーニング

歯周病応急処置(重度の歯周病で来院された方)

重度の歯周病で歯がグラグラした状態では普段の生活に支障をきたしてしまいます。
このような場合、応急的に隣の歯に固定する処置(暫間固定)をします。状態によっては周囲の歯への影響を考慮して抜かざるを得ない場合もあります。

その他の歯周基本治療

歯周基本治療には、これまで紹介した治療を含め以下の治療があります。

歯周基本治療の治療項目
歯磨き指導(TBI) スケーリング(歯石除去)
ルートプレーニング(歯根面清掃) 歯周ポケットの清掃
不良補綴物や修復物の修正・除去 保存不可能な歯の抜歯
虫歯の処置 咬合機能の回復処置
暫間固定 知覚過敏症の処置
習癖の改善(歯ぎしりなど) 応急処置

症状の軽い歯肉炎や初期の歯周炎であれば、これらの治療で改善を見込めますが、ご自宅でのホームケアも必ず必要になります。

  • トップへ戻る
  • トップへ戻る

歯周外科治療−重度の歯周病治療

歯周基本治療によって歯周病が改善に向かっても、下がってしまった歯肉は改善されませんし、深くなった歯周ポケットも容易には改善されません。

歯周外科治療は基本的には重度の歯周病の治療方法になりますが、さらなる改善をお望みの方や歯を長期間残したいとお考えの方にもお勧めの治療方法です。

歯周ポケット掻爬(そうは)術

歯周ポケット内に炎症のある歯肉や歯根面についた歯石、汚染されたセメント質を徹底的に除去します。その後、殺菌・消毒し、歯根面を滑らかに磨き上げて歯垢や歯石の付着を防ぎ、歯周ポケットの減少を促します。
歯周ポケットの深さが4~6mm程度の場合におこなう手術で、歯肉切開の必要がないため簡単な手術と思われがちですが、肉眼で確認しながらできる手術ではないため技術が要求されます。
掻爬(そうは):「かきとる」という意味

歯周ポケット掻爬(そうは)術

フラップ手術(歯肉剥離掻爬手術)

歯肉を切開して歯槽骨から剥離し、歯根や歯槽骨を露出させます。
炎症した歯肉や汚染したセメント質、歯根に付いた歯石を除去し、歯槽骨の形態を整えます。
その後、殺菌・消毒し、歯根面を滑らかに磨き上げて歯垢や歯石の付着を防ぎ、歯周ポケットの減少を促します。
状態に応じて歯槽骨切除術や骨移植術もしくは人工骨移植術を併せておこなう場合があります。

フラップ手術(歯肉剥離掻爬手術)

組織再生誘導法(GTR法)

重度の歯周病によって失われた歯肉や歯槽骨などの歯周組織を誘導・再生する手術です。
歯肉を切開し歯槽骨から剥離して歯根や歯槽骨を露出させ、炎症した歯肉や汚染したセメント質、歯根に付いた歯石を除去し、歯槽骨の形態を整えます。
その後、特殊な保護膜(メンブレン)を使用して歯根膜や歯槽骨が再生できるよう保護し、歯肉を縫合します。保護膜は再生に時間を要する歯根膜や歯槽骨のためにスペースを確保する目的で使用します。

組織再生誘導法(GTR法)

エムドゲイン®ゲルによる歯周組織再生療法

組織再生誘導法(GTR法)と同様に失われた歯周組織を再生する手術です。
歯肉(歯ぐき)を切開して歯槽骨から剥離し、露出した歯根に付着したプラークや歯石、ダメージを受けた歯肉などの組織を除去し、歯槽骨の清掃をします。
その後、ゲル状のエムドゲインを塗布して、歯肉を元に戻します。

エムドゲインゲルによる歯周組織再生療法
エムドゲインゲルによる歯周組織再生療法

根面露出と結合組織移植術

歯周病が原因で歯肉が下がり、歯根面が露出してしまったのが根面露出です。
知覚過敏や虫歯になりやすく、見た目もあまり良いものではありません。
大きな根面露出は歯の安定性に悪影響を及ぼしたり、固い物が噛めなくなることもあるため、結合組織移植術によって改善を図ります。

根面露出と結合組織移植術
  • トップへ戻る
  • トップへ戻る

その他の歯周治療

日本人の80%以上もの方がかかっていると言われる歯周病。
もはや国民病と言っても過言ではない状況ですが、それだけ治癒の難しい病気であるとも言えます。

当院では治癒の難しい歯周病の改善に取り組むべく様々な治療方法を導入しております。

3DS除菌治療
歯に薬剤を直接届ける予防歯科治療

3DS(Dental Drug Delivery System)は虫歯や歯周病の予防効果を高めるためにおこなう予防歯科治療です。専用のマウスピースに薬剤を注入して装着し、原因菌に直接作用させて除菌し、悪化する要因であるプラークの定着を集中的に抑える治療です。

最近では以下のような“口腔内細菌に関する研究報告”も多数上がっており、3DS除菌治療はこれらの病気を予防する上でも有効な治療と言えます。

  • インフルエンザおよび細菌性肺炎への影響
  • 歯周病(発癌物質:ニトロソアミンの産出)の癌への影響
  • 歯周病菌やその内毒素(LPS)の血管内皮機能障害(アテローム性動脈硬化)への影響
  • 歯周病菌が産生する内毒素(LPS)と口臭(臭気物質:揮発性硫化物)の関係
  • 歯周ポケットに潜むヘリコバクター・ピロリ(ヒト悪性腫瘍の原因)
歯周レーザー治療

レーザー光は拡散せずに一定方向に進む指向性持った単一波長の光線です。
レーザー治療器はレーザー光の持つ性質を利用した治療器で、歯肉の切除・切開、歯肉の炎症緩和、口内炎、歯内治療、歯質強化など様々な治療への応用が可能です。

歯周治療では、細菌の温床である歯周ポケット内を殺菌・消毒することで、歯周病の治癒を促すことができます。

歯周レーザー治療
  • トップへ戻る
  • トップへ戻る